- ブリーチをしている髪の毛に縮毛矯正をかけることはできますか?
- 毛先がダメージでチリチリにならないか不安です
- 縮毛矯正をかけた後でもブリーチを継続することはできますか?
ブリーチは髪を脱色する技術の1つで髪を極端に明るくする際に使います。
近年では透明感のあるヘアカラー やビビットなカラーや部分的なカラーなどの人気が高く、一昔前よりも当たり前にブリーチを使うようになりました。
そんなデザインカラーを楽しまれている方の中にも癖に悩む方もいらっしゃります。
また今回のお客様のようにブリーチをしているからという理由で縮毛矯正を断られてしまうこともあります。
確かにブリーチはダメージが大きく出ることから 縮毛矯正をかけた際に負荷がかかりすぎてビビリ毛(過度なダメージ状態)を作ることもあります。
今後ブリーチをされている方が縮毛矯正をかける際の、1つの実例として参考にしてください。
目次
ブリーチ毛に縮毛矯正をかける前の状態
前回、縮毛矯正をかけてから4〜5ヶ月ほどが経過しているそうです。
3回ほどのブリーチ履歴、月に1度のペースでの全体カラーをされています。

癖は比較的強く、全体にうねるように現れています。

サイドも同様に大きくうねるように癖が現れている状況です。
ブリーチ毛に縮毛矯正をかけた後の状態
全体的に目立つダメージはなく、綺麗に癖が伸びてくれていると思います。

内側の癖もしっかりと伸びました。

サイドも癖残りなく伸びてくれました。
今回はカットなしの縮毛矯正のみでしたがパツンっとならずに自然な丸みを残すように仕上げております。
ブリーチ毛に縮毛矯正をかけるなら毛髪診断が超重要
ブリーチ毛に縮毛矯正をかける際は薬剤やプロセスよりも毛髪診断をしっかりと行うことが重要です。
毛髪診断とは髪の状態を見極めることやこれまでの履歴、ご自宅でのホームケアとスタイリング方法などを把握することです。
これにより見た目や触った感じだけでは判断できないダメージの要素を確認することができます。
例えば毎日のスタイリングでアイロンを使用している場合はブリーチのダメージに加えて熱のダメージが発生しているので縮毛矯正の難易度が上がります。
またホームカラーの有無やスタイリング剤の使用状況などからリスクなどを判断し、見た目の情報と合わせてプロセスを選択しています。
ブリーチをしていても縮毛矯正はかけられる?
結論から言えば極端にダメージを負っている状態でなければかけることはできます。
上記のような髪の毛には縮毛矯正をかけることができないのでダメージが少ないところまで切るしかありません。
また、かけられたとしても難易度が高く少しのミスで失敗をする可能性もあります。
ブリーチ毛への縮毛矯正はリスクと隣り合わせであるということを理解しておきましょう。

ブリーチをしている髪に縮毛矯正をかける際の注意点
ブリーチ毛への縮毛矯正には次のような注意点に配慮する必要があります。
- 色抜けする
- ビビリ毛になるリスクがある
- 見た目は綺麗でもダメージはある
順番に解説をしていきます。
色抜けする
特にブリーチ後は濃く染めるよりも淡く染めることが多いので色素が薄いことが多いです。
今回ご紹介したお客様の実例でも縮毛矯正後の方が色が明るくなっていることがわかります。
縮毛矯正後は色落ちすることも頭に入れておき、かける直前に染めることは控えましょう。
また重ねるカラーはカラートリートメントなど髪への負荷が少ないものがおすすめです。
ビビリ毛になるリスクがある
ブリーチ毛への縮毛矯正はリスクが高いということは理解しておきましょう。
特に薬剤への耐性がとても低くなっているので一般的な縮毛矯正のお薬を塗ればすぐにチリチリになってしまいます。
普段やり慣れていない美容師さんでは失敗する可能性が大です。
見た目は綺麗でもダメージはある
今回紹介した実例のお客様の髪を見ると縮毛矯正をかけたことで綺麗になったように見えます。
しかし、それは外見の問題であって髪の中にはしっかりとダメージが蓄積されています。
またカラーやブリーチも出来る限り負荷の少ないものを選んでいく必要があります。

【ブリーチ毛に縮毛矯正はかけられる?】実例を交えて解説しますまとめ
ブリーチをしていても縮毛矯正をかけることはできます。
しかし、難易度はかなり高く失敗のリスクがあります。またブリーチ毛への縮毛矯正はある種の特殊技術なのでできれば経験が豊富な美容師さんに依頼するようにしましょう。
縮毛矯正をかけることを見越してヘアカラーやヘアケアとの付き合い方には、より一層気をつかうようにしましょう。
ブリーチをしていて縮毛矯正がかけられないとお困りのお客様はご相談ください!