まず失敗するのでやめたほうがいいです。
その場はいい仕上がりでも長期的にはダメージのリスクが大きすぎます。
縮毛矯正は美容師が施術をしたとしても失敗するリスクの大きいものです。
またブリーチと縮毛矯正は美容室のメニューの中で1番ダメージが大きいと言えます。
仮に癖が伸びないと言う失敗であればリカバリーすることができますが、過度なダメージを負うことで断毛(毛が切れる)することも考えられます。
その場合には修正することもできません。
毎年ヘアカラーと同じ感覚で行い、失敗されてご相談をいただくと言うケースがありますが基本的にチリチリになった毛先は直すことはできません。
失敗をしてなきを見るよりも初めから美容師さんに依頼されることをお勧めいたします。
目次
縮毛矯正を自分で・セルフで行うと確実に失敗をする
毎年、相談をいただく中で必ず数件はご自身で縮毛矯正を行ったことによる失敗解消依頼があります。
これから自分で行うことを考えている方にお伝えします。
ご自身で行った縮毛矯正は必ず失敗します。
縮毛矯正は美容室の中でも最も失敗リスクが高くダメージが大きいメニューの1つです。
プロが行った場合であってもトラブルが多いので経験や知識のない方が行うと100%失敗します。
確かにドラックストアでは販売されていますし、パッケージを見ると簡単そうに見えます。
ヘアカラーと同じ感覚で取り組みたいと考える方もいらっしゃると思いますが、失敗した後のことを考えるとリスクの方が大きいように思います。
ちなみに1度失敗経験をされている方は皆さん口を揃えて2度とやらないとおっしゃられているので、相当トラウマに捉えているように思います。
自分で・自宅で縮毛矯正を行うと どんな失敗があるの?
縮毛矯正の失敗は大きく分けて2通りに分かれます。
- 癖が伸びない
- 過度なダメージでチリチリ
- 根本が折れた
具体的にお伝えします。
癖が伸びない
自分で縮毛矯正をかけたのに癖が伸びずに悩まれている方はラッキーです。
失敗であることに変わりはありませんが、縮毛矯正をかけ直すことで改善することができます。
ただし市販の縮毛矯正剤は強アルカリの薬剤です。
見た目にダメージはなくとも内側は相当なダメージを負っています。
美容院でかけ直す際に再び強アルカリの薬剤に触れれば簡単にチリチリになる状況です。
施術をする場合には縮毛矯正が得意な美容師さんに依頼をして酸性縮毛矯正が必須となります。
過度なダメージでチリチリ
ご自宅でかけられた縮毛矯正で1番多いのもがダメージのよるものです。
軽度のダメージでおさまればいいのですが、一定以上の負荷がかかるとビビリ毛(チリチリな状態)となります。
ここまでいくと簡単に短期間で修正することはできません。
またヘアカラーなどの施術においても制限をする必要が出てきます。
また奇跡的に折れなかった場合でも、その部分は非常に脆くなっているので次回以降の縮毛矯正やヘアカラー時に切れてしまうケースも多々あります。
根元が折れた
縮毛矯正の薬剤が根本に触れると根折れと言う現象が起こります。
根元の部分に折れ線がついてしまい、放っておくとそこから髪の毛が切れてしまいます。
折れた部分に関しては伸びるまで待つしかありません。
内側であればいいのですが、つむじ周りや前髪などに発生すると目立ってしまうので、薬剤を塗布する際やアイロン時には特に注意をする必要があります。
自分で・自宅で縮毛矯正を行うと なぜ失敗をする?
失敗があることはわかりました。
なぜこのような失敗が起こるのでしょうか?
例えばヘアカラーであれば薬剤をに塗ればOKですが(厳密には違う)、縮毛矯正の場合は薬剤で反応、熱で形を作って薬剤で固定という流れとなります。
上記のことから他の施術に比べて難易度は上がります。
また縮毛矯正の場合は前途した様にダメージが大きいということがあります。
縮毛矯正をかける方の多くは既に縮毛矯正をかけた履歴をお持ちです。
つまり大きなダメージがある状態で施術を行うのでダメージの失敗リスクが高いということが言えます。
これらを把握し、実際に縮毛矯正を行うにはある程度の知識と経験が必要です。
見ていると簡単にできそうですが、実際にやるとなると相当難しいと思います。
自分で・自宅で縮毛矯正を行って失敗したときの解決方法
失敗をしてしまった際には自分の髪の毛がどんな状態なのかを自己分析してみてください。
癖が伸びなかったのか?ダメージが出過ぎているのか?などを把握しましょう。
基本的には美容室で修正をする必要がありますが、注意してほしいことは経験の少ないお店に依頼しないことです。
縮毛矯正は難易度が高く失敗リスクが高いです。あまり得意でない美容師さんに依頼すると状態を悪化させることにつながります。
自分で失敗→お店で失敗という流れは最悪のケースなので、現状で失敗してしまった自覚があるのであればお店選びは慎重に行いましょう。
伸びてない
癖が伸びていない場合には再度縮毛矯正をかけ直すことで解消されます。
ただし市販の薬剤を使用した時点でダメージは大きく出ていると認識をしていてください。
ここに美容室の強い薬剤が触れれば一発アウトです。
髪に最小限の負荷で行うために酸性域での縮毛矯正で癖を伸ばすことが最低条件となります。
酸性縮毛矯正は取り入れているお店が少ないので事前に美容院に問い合わせておきましょう。
(コスメストレートは強アルカリ性なのでNGです)
ダメージ
ダメージは表れ方によって対応が異なります。
一般的なダメージであれば髪質改善トリートメントやヘアケアで長期的に解決していくことが望ましいです。
ただし皮膜系のトリートメントを重ねていくことはダメージを悪化させる原因になるので注意をしてください。
ダメージでビビリ毛や膨張などが見られる場合には微還元トリートメントや微還元矯正で髪の状態を整形する必要があります。
中には薬剤を塗れない状態であるケースもあるので、その場合にはダメージ部分を切り落とす選択が必要な場合もあります。
ビビリ直しやダメージ修正が可能であるか?を美容師さんに問い合わせましょう。
根折れ
根折れの場合はその場でのお直しができません。
少なくともアイロンが入れられる長さまで根元を伸ばす必要があるので1ヶ月半〜3ヶ月程度待つ必要があります。
その後、改めて縮毛矯正をかけなおして折れた部分をストレートに補正する必要があります。
文章にすると非常に簡単に見えますが、実際には非常に難しいことです。
断毛のリスクがあるということも忘れてはいけません。
根折れの補正ができるのか?を美容室に問い合わせてみましょう。
縮毛矯正を失敗しないために美容室でやっていること
繰り返しになりますが縮毛矯正は僕たち美容師であっても失敗のリスクはあります。
だからこそ次のような予防を行っております。
- ご来店時の髪の毛の診断
- リスクの少ない施術プロセスの選択
- 薬剤を残さないための後処理
- ご自宅でのヘアケアの提案
これらを徹底することで失敗のリスクは大きく下げることができます。
だからこそ美容院で行う縮毛矯正はお時間もご料金もかかりますが、安全に・長期的に綺麗に仕上げることが可能です。
ご自宅でも行うことは可能ではありますが、大きなリスクがあること。また失敗した際の長期的な修正期間があることを理解しておく必要があります。
お悩みの方はいつでもご相談ください。