解説

髪質改善をしたのに癖が戻った?原因と今後の対処法を美容師が解説

お客様
お客様

昨日髪質改善をしたのですが、昨日お風呂に入って今日起きたら、うねりが今まで通りに戻っていました。

原因はわかりますか?

まず髪質改善の大前提として癖を伸ばすものではありません。

髪質改善後の仕上げに髪の毛から余分な水分を抜くためにストレートアイロンで熱を与えながら真っ直ぐな形状を作ります。

美容師
美容師
このアイロン後の仕上がりを見て髪質改善=縮毛矯正と認識している方が非常に多くいらっしゃいます。

この仕上げだけを切り取ってSNSやネットなどで発信している美容師に非があることは間違いありませんが、あくまでも美容院での仕上がりが真っ直ぐなだけです。

 

今回のご相談にあるようにアイロンで仕上げた状態は濡らせば元に戻るので翌日には元の状態に戻ってしまいます。

 

では、どうする事が正解なのでしょうか?髪質改善の役割とはどのようなものなのでしょうか?

 

目次

髪質改善ってそもそも何?

髪質改善とは髪質に合わせて細かく補修していくトリートメントです。

美容師
美容師

癖を伸ばしたりウェーブを作ることはできません。

癖を伸ばすのは縮毛矯正の、ウェーブを作るのはパーマのお仕事です。

ここを理解せずに髪質改善を行えば癖やうねりが改善する!と期待するとイメージと外れた仕上がりとなってしまいます。

 

髪質改善はトリートメント以上、縮毛矯正未満と認識をしておきましょう。

トリートメントよりも質が高く効率的に行えるもの、ただし癖やうねりは改善されません。

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髪質改善より縮毛矯正の方が向いているのかもしれない

今回いただいたご相談内容から察するにご相談者様は癖毛であるとイメージしました。

 

直接施術をさせていただいた訳ではないので定かではありませんが、この場合は髪質改善よりも縮毛矯正をかけた方がイメージとマッチした仕上がりを作る事ができます。

美容師
美容師
髪質改善に取り組まれている方の多くは艶感や手触りの良さを求められていると思います。

では、なぜ艶が出にくかったり手触りが悪くなるのでしょうか?

考えられる原因は次の通りです。

  • ダメージが原因の場合
  • 癖が原因の場合
  • ダメージと癖の両方が原因の場合

ダメージが原因であれば髪質改善は有効です。

しかし癖が絡んでくる場合は髪質改善では艶感や手触りの向上は期待できません。

 

自分の髪質と選んでいるメニューがマッチしているのか?は施術前にしっかりと見極めておく必要があります。

癖が伸びる髪質改善や酸熱トリートメントは選ばない方がいい

SNSやネットで検索すると髪質改善や酸熱トリートメントを使えば癖が伸ばせますよ!という宣伝をしている美容師さんがいらっしゃいます。

 

結論から言えば髪質改善や酸熱トリートメントで癖は伸びません。

美容師
美容師

冷静に考えてみればトリートメントで癖が伸びる訳がありません。

もし本当に癖が伸ばせるとすれば縮毛矯正の薬剤を配合していたり強酸を使用している可能性が考えられます。

この場合はどちらも継続していくことで髪の毛にはダメージが発生していきます。

 

どうして癖が伸びるのか?髪の毛に負担はないのか?ということを事前に美容師さんに確認をした上で施術を依頼するようにしましょう。

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美容師
美容師

先に誤っておきます。

現在SNSやネットで話題に上がっている髪質改善の画像は大半が過剰広告です

皆さんは騙されない目を持つ必要があります。

トリートメントをしても癖は伸びません。癖を伸ばすには縮毛矯正の薬剤は必須です。

 

アイロンをした見た目が仕上がりになる訳ではなく、アイロン前の乾かした状態が普段の仕上がりになると思っていてください。

美容師
美容師
信頼できる美容師さんに髪の状態を見てもらい、矯正なのか?トリートメントなのか?自分には何が適しているのかを把握しておくようにしましょう。

1人でも髪質改善トリートメントで悲しい思いをする方が減りますようにと発信を続けていきます。

 

お悩みの方はお気軽にご相談ください。