お客様実例

【ブリーチした髪に髪質改善】どれくらいもつ?失敗のリスクはある?

【ブリーチした髪に髪質改善】どれくらいもつ?失敗のリスクはある?
お客様
お客様
  • ブリーチを繰り返したら髪が大変なことになりました
  • できるだけ効果の高いトリートメントをやりたい
  • 失敗のリスクがあるものはやりたくない

髪質改善を希望されるお客様の中でブリーチで髪を痛めてしまったというお声が一定数あります。

 

ヘアカラーの色が多様化する中で今やブリーチを使用してのカラーは定番化してきています。

美容師
美容師
そんな時代だからこそ髪質改善をはじめとしたトリートメントメニューでヘアケアに興味を持たれる方が増えるのも当然のことです。

でもその中で髪質改善をした結果、髪が痛んでしまったという現象に悩まれている方も少なくはありません。

 

髪質改善=トリートメントであるはずなのになぜ失敗をしてしまうのでしょうか?

また失敗せずに髪質改善を行っていくためにはどのようにオーダーすればいいのでしょうか?

 

目次

ブリーチした髪に髪質改善 Before

定期的に全体ブリーチやバレイヤージュ(ブリーチを使用したデザインカラー)をされているお客様です。

 

前回ブリーチをしたところ強くダメージが出てしまい、その修正のために髪質改善を行ったところ悪化してしまったというご相談をいただきました。

結び癖のある状態ですがパッと見た感じでも毛先はダメージが大きく出ており、痛みによる広がりでまとまりが出にくくなっている状態です。

乾いた状態ではパサっと、濡らした状態ではテロンとした状態です。

 

まずは前処理をし、トリートメントの浸透が良くなるように髪に油分を補ってから髪質改善を行っていきます。

ブリーチした髪に髪質改善 After

仕上がりの状態です。

髪質改善後はストレートアイロンで仕上げるのですが、必然的に綺麗に見えてしまうので乾かしたのみの状態とアイロンで仕上げた状態を掲載します。

【ブリーチした髪に髪質改善】どれくらいもつ?失敗のリスクはある?

水分、栄養分、油分を補ったことで毛先部分にも栄養が詰まって乾かしただけでもまとまりが出ていることがわかります。

カットはしていませんがビフォーと比較すると毛先がしっかりしていることがわかると思います。

 

お客様自身もアイロン前に触っていただいていますが、髪がしっかりとした!と実感をしていただけました。

【ブリーチした髪に髪質改善】どれくらいもつ?失敗のリスクはある?

ご来店時と比較しても別人のように髪が綺麗に復活しました。

ブリーチした髪に髪質改善をしたのに、なぜ痛むことがあるの?

結論から言えばトリートメント以上のことをしているからです。

 

癖毛の方が縮毛矯正をかけると見た目が綺麗に見えると思います。

美容師
美容師
見た目が綺麗=痛んで見えにくいということが言えます。

これを髪質改善で行った結果がダメージの悪化ということになります。

トリートメントにパーマ剤を混ぜる

わかりやすく言えばトリートメント剤にパーマ剤(縮毛矯正剤)を混ぜることで癖を伸ばすことができ、髪を綺麗に見せることができます。

美容師
美容師
でも、これってトリートメントではなく優しい縮毛矯正になりますよね。

パーマ剤を使った場合は髪の表面は綺麗に見せることができるものの、内側には相応のダメージが発生します。

 

健康な髪の場合はダメージは気にならない程度ですが、髪質改善を行う方の多くはダメージを既に負っている方です。

 

今回ご紹介したお客様も例外ではありません。

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酸の使い方

もう1つの懸念点が酸の使い方です。

 

よく聞く酸熱トリートメントの有効成分が酸になりますが、使い方を間違えれば髪は痛みます。

 

髪のストレスがない位置はpH4.5の弱酸性の位置になります。

酸の使い方によってはpHを1〜2まで下げることができ、ここまでいくと酸熱トリートメントでも癖を伸ばすことができます。

 

しかしpH4.5よりも下げれば下げるほどに髪は負荷がかかりダメージが発生します。

 

つまり酸熱トリートメントで癖が伸びるなどを宣伝に挙げているようなものはダメージが発生するリスクがあるので注意が必要です。

ブリーチした髪に髪質改善をするのに適切な周期は?

髪質改善は基本的に1回で完結するわけではありません。

 

特にブリーチなど過度にダメージが出ている場合には3〜6回を継続するように認識しておきましょう。

 

今回のお客様の場合は1ヶ月ペース×3回をご提案させていただきました。

 

この周期を守って継続していくことで髪の健康な質感を維持することができます。

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ブリーチした髪の補修にはホームケアも重要

お店で髪質改善をしているからOKというわけではありません。

 

1ヶ月が30日だとするとお店でケアできるのはたった1日です。残りの29日で髪に負担がかかれば効果が薄れてしまいます。

美容師
美容師
29日間のご自宅でのヘアケアがしっかりとできているのか?これが髪質改善の結果に影響されます。

シャンプーやトリートメントの見直しはもちろん、髪を梳かすことや乾かすことなど基礎的なケアもこれを機に見直して髪を労ってあげるようにしましょう。

【ブリーチした髪に髪質改善】どれくらいもつ?失敗のリスクはある?まとめ

ブリーチをした髪に髪質改善をすることで1ヶ月程度の持ちが期待できます。

 

また3〜6回ほどを月に1度のペースで行うことで効果を実感することができるでしょう。

 

また髪質改善で失敗の有無に関しては基本的にはありませんが、トリートメントの範疇を超えた施術を行うことで失敗のリスクは跳ね上がります。

 

髪質改善はトリートメント、癖を伸ばすのは縮毛矯正と分けて考えることで失敗のリスクは大きく下げることができると思います。

 

もし現在の髪質改善にご満足されていないのであればぜひ1度ご相談ください。