縮毛矯正をかけた後のヘアケアってどんなことをすればいいの?
縮毛矯正をかけた後の綺麗な髪の毛はできるだけ長く保ちたいものですよね。
ヘアケアにはいくつかのポイントがあるので1つずつ意識をして取り組んでみてください。
ヘアケアと検索するとたくさんの情報が出てくると思います。
- このシャンプーを使って!
- このオイルを使って!
これは物を売りたいだけであって本質を伝えている物ではありません。
くせ毛と相性がいいと言われているアイテムを使っているのにしっくりとこない・・。
シャンプー難民なんです。
という方はネット上の甘い言葉に踊らされて自分にあった物ではないアイテムを使い続けてしまっている状況です。
髪の毛に悩みを持つ→ググる→ネットでおすすめのアイテムを購入→合わずに悩む→ググる→ネットでおすすめのアイテムを購入
という負の連鎖から脱却するためにまずはヘアケアの本質を知っておくことが重要です。
この記事では縮毛矯正をかけた後にはどんなヘアケアに取り組んでいくべきなのか?という疑問についてお答えをしていきます。
目次
第一章:縮毛矯正の際に気をつけるべきヘアケア
ヘアケアの基本はダメージを受けた髪の毛をどう補修するか?と認識している方が多くいらっしゃいますが、それは間違いです。
大前提としてできるだけ傷ませないことが重要です。
例えば薬剤のパワーを例にして考えると50%のパワーで癖を伸ばすことができると考えた時に僕の場合は45〜60%を目指して薬剤を設定します。
しかし、伸びなかったという失敗リスクをなくすために100%に近い薬剤パワーで縮毛矯正をかけるお店も少なくありません。
強くかければかけるほどに縮毛矯正自体でのダメージが大きくなるのお客様自身がヘアケアを余分にがんばらなくてはいけなくなってしまいます。
これは美容師側の問題ではありますが、どれだけ縮毛矯正自体のダメージを減らすことができるのか?がダメージケアの第一歩であり髪の体力を決めていきます。
これに関しては美容師の力量に大きく左右されるのでお客様目線で考えれば美容室選びからヘアケアはスタートしていると考えても過言ではありませんね。
第二章:縮毛矯正後、はじめに取り組むべきヘアケアはトリートメントではない
縮毛矯正と同時にトリートメントをオーダーされる方は多くいらっしゃいますが、ヘアケア目的で考えているのであれば先に取り組むべきは後処理です。
後処理とは縮毛矯正の薬剤を髪の毛から取り除くことのことを言います。
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縮毛矯正で考えると
- 還元剤
- アルカリ剤
- 過酸化水素水
と言った3つの成分の除去が該当します。
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これらを髪の毛に残したまま仕上げてしまうと自宅に帰った後もずっとダメージが継続してしまいます。
美容院でトリートメントしたからツルツル〜♪
と感じていても内側からダメージが進行していては、トリートメントの効力はすぐになくなってしまいます。
縮毛矯正後には真っ先に髪の毛のケアに取り組みがちですが、まずはじめに取り組むべきは縮毛矯正の薬剤を除去して髪の毛をリセットすることが最優先です。
その後にトリートメントに取り組んでいきましょう。
後処理はすべての美容院で行われているわけではありません。
美容院でやってくれないので自宅で自分でできる方法はありませんか?という声にお応えして縮毛矯正後、1週間使うだけで残留除去ができるケアシャンプーとトリートメントを開発・販売しております。
縮毛矯正後のヘアケアにも最適なので気になればお使いください。
第三章:縮毛矯正後の自宅でのホームケアはここに気をつけよう
ここまでは美容師さん頼みなヘアケアですが、ここからはご自宅でできるヘアケアとなっております。
まずヘアケアアイテムをフルラインナップで取り揃えて・・・。となりがちですが、ちょっと待った!
ヘアケアアイテムを使う上で最も重要なことは使い続けられることです。
もちろんシャンプー・トリートメント・洗い流さないトリートメント・スタイリング剤と全てを継続して使えれば、それに越したことはありません。
しかしある程度の予算が必要になり負担が大きくなります。
まずは優先順位を決めて上から継続できる範囲で使う物をセレクトしていきましょう。
優先して使ってほしいアイテムの優先順位は次のとおりです。
- シャンプー
- 洗い流さないトリートメント
- スタイリング剤
- トリートメント
例えばシャンプーと洗い流さないタイプのトリートメントはずっと継続して使うことが前提で、余裕がある時だけスタイリング剤を使うと言ったイメージで取り入れましょう。
よくない例としては今月は余裕があるからフルで使う!翌月はお金がなくなったから全て市販のものに変更。とった使い方だと積み重ねて切ったものが崩れてしまうのでお勧めできません。
特に洗浄力の強いシャンプーはダメージを発生させてしまう可能性もあるので、安くてもいいので髪に負担のない物を選びましょう。
※縮毛矯正後の後処理としてヘアケアを使う場合はシャンプーとトリートメントのセット利用が最優先となるので順位が変わる場合もあります。
第四章:縮毛矯正後のダメージ予防には高級なシャンプーよりも基礎ケアの見直しが超重要
さて、ヘアケアといえば高級なアイテムを使うことをイメージされる方も多いですが実は基礎ケアの方がとても重要であります。
ここでは次の5つの基礎ケアを基準に解説をしていきます。
- 髪の毛を乾かそう
- 適切なタイミングでのブラッシングを心がけよう
- 熱ダメージを意識しよう
- 結びっぱなしもダメージに?
- 紫外線に気をつけよう
順番に解説をしていきます。
髪の毛を乾かそう
髪の毛を乾かすことで乾燥し、熱により傷みやすくなるのでは?と考える方がいらっしゃいますが実際には濡れたままの方が髪の毛への負荷は大きくなります。
乾いた状態の髪の毛は硬くなりダメージに対して強くなります。対して濡れた状態では柔らかい状態でありダメージを受けやすい状態にあります。
確かに熱ダメージがないのか?と言われれば多少はあるものの、濡れたまま過ごすことに比べれば負担は少なくすみます。
熱ダメージの対策として熱を吸収する洗い流さないトリートメントを取り入れておけば完璧です。
適切なタイミングでのブラッシングを心がけよう
入浴の前後やスタイリング前などにブラッシングすることは髪にとっていいことです。
1日ブラッシングをせずに過ごすと絡まりやすくなり、解く際に引っかかりが出やすくダメージの原因になることもあります。
定期的にブラッシングすることを心がけて置きましょう。
絡まりにくいおすすめのブラシです。僕自身も濡れた髪用のブラシをサロンワークで使用しております。
【乾いた髪の毛用】
【濡れた髪の毛用】
熱ダメージを意識しよう
髪を巻いたり、毛先を内側に入れたりと縮毛矯正をかけている方でも熱を使ったスタイリングを必須に取り入れている方も多くいらっしゃいます。
縮毛矯正をかけている髪の毛は一定のダメージは発生しており、デリケートな状態です。
特にダメージの大きい毛先へのスタイリングがメインとなるので使用には注意が必要です。
アイロンやコテを使用する際は120度から高くても150度を目安に温度設定をして長い時間接触させないように心がけましょう。
結びっぱなしもダメージに?
1日中髪を結びっぱなしもダメージの原因になります。
1日の中で解くタイミングを設けることや定期的に結ぶ位置を変えることで髪への負担を抑えることができます。
可能であればシュシュなどで軽く束ねることもストレス緩和には効果的です。
結ぶことに関しては髪だけでなく地肌トラブル(薄毛・抜け毛)にも影響があるのでできる限り意識をしましょう。
紫外線に気をつけよう
紫外線は4月ごろから高くなり7月・8月をピークに10月ごろまで継続しています。
紫外線を受けることでキューティクル(髪の表面)がダメージを受け、中の栄養が抜けやすくなってしまいます。
外に出る際は髪の毛を束ることや日傘をさす・帽子を被るなどして紫外線からのダメージ対策を怠らないように意識しましょう。
最近では髪の毛用のUVスプレーなども販売されているのでおすすめです。
【縮毛矯正後のヘアケア】何から始めればいいの?現役美容師が解説 まとめ
ご自身がイメージされているヘアケアと僕が解説したヘアケアの考え方には多少なりとも相違点があったと思います。
ヘアケア=高級なシャンプーとトリートメントを使うことではありません。
現在まで高級なヘアケアを揃えているのに結果が出ないという方は根本がずれている可能性があります。
ヘアケアは美容室を選ぶ瞬間から始まっていて、高級な物を使わなくても綺麗な髪の毛を作ることはできます。
どこにお金を割くべきなのか?どこを節約するべきなのか?をよく整理してヘアケアに取り組んでいただければと思います。
お困りのことがあればお気軽にご相談ください。