過去にブリーチ履歴、数ヶ月前にブリーチでハイライトを入れた履歴があります。
通っている美容院では縮毛矯正を断られましたが、縮毛矯正をかけていただくことはできますか?
このようなご相談をいただくことは実は非常に多くあります。
結論からお伝えさせていただくと縮毛矯正をかけることはできます。
ただし、あまりにもダメージの状態がひどい場合(引っ張ったら切れるなど)は難しい場合もあるので この場では状態次第とお伝えさせてください。
ブリーチしている髪の毛に縮毛矯正=かけられない
上記のように認識されがちですが、ブリーチしていてもある程度髪の毛に体力が残っている状態にあればかけることは可能な場合が多くあります。
ただし無理をしてかけてしまうような無謀なアプローチはしたくないので、あくまでも状態を見ての判断とお伝えさせていただいております。
実際にどのようなことに気をつけているのか?どうしたら失敗のリスクが高くなるのか?も含めてお伝えをしていきます。
目次
ブリーチ・ハイライトをしている髪の毛に縮毛矯正をかけることはできますか?
髪の毛の履歴は次のようなものです。
- ブリーチ履歴あり
- 数ヶ月前にブリーチを使用したハイライト
- 遠い昔に縮毛矯正をかけたような・・・
曖昧なものも含まれますが、明確に覚えている方の方が珍しいです 笑
基本的に大まかな履歴は伺うのですが あまり重要視はしておらず
大切なのは見て・触った時の髪の毛の体力です。
今回の場合は見た目以上に髪の毛が軽くなっており(空洞化)ダメージが出やすそうな髪質でしたが、かけることには問題はないと判断しました。
カットの問題
今回の場合、気にされていることの1つが髪の毛が跳ねてしまうということです。
確かに癖による影響というものがあるということは間違いないのですが、髪型にも跳ねやすくなる要素があることをことをお伝えさせていただきました。
カットには大きく分けて2つの工程があります。
- 長さを決めるベースカット
- 量を決める毛量調節
これらのバランスが悪いと縮毛矯正をかけたとしても跳ねることは改善されません。
今回は伸ばし中ということでしたが、少しのベースカットの補正と毛量調整をさせていただきました。
この上でくせ毛を改善するために縮毛矯正を用いていきます。
仕上がり
写真からもわかるようにダメージも感じることなく綺麗にまとまってくれていると思います。
手触りも柔らかくて嬉しいです!
縮毛矯正後はパサっとした仕上がりや手触りの硬さが気になっていたようですが、今回は手触りの柔らかさに驚かれていました。
何も特別なことはせずにシンプルに縮毛矯正をかけただけですがブリーチをされている髪の毛でもこのくらいは綺麗に伸ばすことができます。
美容師さんや詳しい方にはわかると思いますが、塗り分けや時間わけなどはせずに根本から毛先までワンタッチで薬剤を塗布しています。
個人的な考えだとシンプルにできずに難しい工程にしなければいけないほどの状態であればお断りをするボーダーラインです。
ブリーチ・ハイライトの髪に縮毛矯正をかける際にチリチリにならないポイント
ブリーチ・ハイライトの髪の毛に縮毛矯正をかける場合になぜ断られることが多いのでしょうか?
縮毛矯正によるダメージは次の場合に発生します。
- 薬剤ダメージ
- 熱ダメージ
熱によるダメージはある程度耐えることができるので、判断となる基準は薬剤を塗った時に耐えることができるかどうかです。
薬剤と髪の体力の関係性
上の図はpH(ペーハー)というものを表しており、0〜14までに分けられています。
縮毛矯正の薬剤とpHは非常に密接な関係にあります。
反対に3〜7までの間の薬剤であれば髪の毛の形状を保ったまま縮毛矯正をかけることができます。
熱の温度はやや高め
ブリーチをしている髪の毛でもアイロンの熱への耐性は高く保っています。
薬剤は髪の体力を考えてやや低めに設定をしているので、その分 熱のパワーを高く設定しておかなくては癖を伸ばすことができません。
通常の縮毛矯正よりもやや熱が強く加わるように工夫をしながらアプローチすることで、癖はしっかりと伸ばしつつダメージを最小限に抑えることができております。
ブリーチ・ハイライトをやるなら縮毛矯正前?後?
ただし縮毛矯正をかける際に色が落ちてしまうので、ブリーチ後に色を重ねる場合には後の方がお勧めです。
ブリーチが先かハイライトが先かについては髪の状態とどちらのクオリティを優先したいのか?によって異なります。
ブリーチ・ハイライトを先にやった方がいい
理由としては根元から毛先までダメージの状態が均一に揃っているので縮毛矯正の薬剤の塗り分けが最小限に留める事ができます。
細かく細かく塗り分けた方が丁寧でいいイメージがありますが、細かく分けるほどに時間がかかり塗り分けた薬剤同士で境目が発生しやすくなります。
そのため、できる限り綺麗に仕上げるためにも状態が均一で根元から毛先までワンタッチで濡れる事が理想系になります。
ブリーチ・ハイライトは後にやった方がいい
その一方でカラー後に縮毛矯正を行うと入りが抜けてしまうといったデメリットも生じます。
抜きっぱなしのハイトーンであれば問題はないですが、ブリーチ後に淡い色を入れていたり原色で染める場合には先に縮毛矯正から行う必要があります。
ただしその場合は上記の画像にあるように細かく塗り分ける必要があります。
その場合は時間が余計にかかってしまったりA・B・Cのそれぞれで境目ができやすかったり(中間部分の癖残り)といったデメリットもあります。
【実例】ハイライト・ブリーチしている髪に縮毛矯正はかけられる? まとめ
ブリーチやハイライトをしている髪の毛であっても縮毛矯正をかける事はできます。
ただし状態にもよるので誰でもOKというわけではなく ダメージが抑えられている方に限ります。
最近ではブリーチに付随した処理剤やトリートメントも多く出てきているのでできる限りブリーチでの負荷を押さえておくということも縮毛矯正を綺麗にかけていくコツの1つです。
行きつけのお店で断られている場合でもかける事ができる場合もあるので、お悩みの方は1度ご相談ください。