くせ毛です。美容師さんからは波状毛だと言われております。
癖が強いことが原因なのか、縮毛矯正で満足をしたことがありません。
癖が伸びないか数日で癖毛に戻ることがほとんどで、毛先のダメージが悪化する一方です。
縮毛矯正で綺麗なストレートヘアになれますか?
波状毛とは文字通り波を打つようなタイプの癖毛のことを言います。
今回のお客様のお悩みをまとめると次のようなものになります。
- 癖が伸びにくい
- 一時的には伸びてもすぐに戻ってしまう
- ダメージが気になっている
1・2に関しては縮毛矯正がうまくかかっていない事が原因です。
しっかりとかける事ができれば改善する事ができます。
3に関しては薬剤のオーバースペック(強すぎる事)が原因です。
癖を伸ばすことを最優先に薬剤のパワーを高め過ぎてしまうと過度なダメージが発生してしまいます。
原因さえ把握ができていれば、それに合わせた対策を行えばいいだけです。
安心してお任せください。
目次
伸びない波状毛?縮毛矯正をかける前の状態
半年ほど前に縮毛矯正をかけているそうですが、伸びていなかった事がわかります。
毛先部分は真っ直ぐにはなっているものの、ダメージで硬くなり手櫛が通らないほどです。
またヘアカラーは1年ほど?前にされているようです。
- 黒髪の癖毛
- カラー部分の癖毛
- ダメージが大きく出ている毛先
今回のようなケースでは上記のようにお客様の髪の状態をカテゴリー分けをして、どの部分にどのようにアプローチをしていくのかを決めていきます。
安易に癖毛の部分と真っ直ぐの部分と分けて捉えてしまうと
- 薬剤が弱過ぎて癖が伸びない
- 薬剤が強過ぎて過度なダメージが発生してしまった
と言う失敗に陥る可能性が考えられます。
まさにお客様のご相談と合致しますね。
仕上がりの状態
今回は縮毛矯正のみのご依頼でしたのでカットは割愛し、縮毛矯正+髪質改善でお仕上げさせていただきました。
癖毛も綺麗に伸びてくれていると思います。
このように強い状態の波状毛であっても髪の毛の状態と癖毛の状態を見極めて適切な施術を行う事で綺麗なストレートヘアに仕上げる事ができます。
過去最高な仕上がりで感動しています!!
ここからは施術の解説を深掘りしていきます。
難しい毛質の波状毛(癖毛)だから縮毛矯正が効かなかった
仕上がりは綺麗に伸ばす事ができましたが、施術をしていて難しさを感じていたことも事実です。
今回のお客様の場合、癖はかなり強いのですが髪の毛は細くて柔らかい髪質をされていました。
わかりやすく説明すると
- 癖を伸ばすためには強い薬剤パワーが必要なのに対して
- 髪質は強い薬剤には耐える事ができない状態
となります。
癖は伸びていてもチリチリの仕上がりでは満足いただけないので、髪の毛が耐えられるパワーまで薬剤を抑えなければいけません。
そこで今回は薬剤のパワーは変えずに(低めに設定して)薬剤の濃度を高くする選択をしました。
薬剤のパワーと濃度をコントロール
癖を伸ばすためにはパワーを上げる選択しかない。
でもそれでは髪の毛が耐えられない。
だからパワーを下げる選択をせざるを得ないから濃度も下がり癖が伸びないと言うことになります。
仮にそのままのパワーでかけたら髪の毛が耐えきれずに断毛してしまいます。
今回のアプローチではパワーは弱めに設定をしています。
だから髪の毛は耐える事ができました。
その代わりに濃度を目一杯高くしています。
これにより癖を伸ばす事が可能となりました。
だからこそ縮毛矯正ジプシーに陥る方が多くいらっしゃる現状があるのだと思っております。
髪の水分量が少なくなっている波状毛は伸ばしにくい
もう一つ、癖が伸びにくい理由をあげれば髪の水分量が少ないと言う事です。
アイロン操作前に水分が少ない状態だと髪への反応量が少なくなりがちで、癖が伸びきらない事が考えられます。
水分量が少ない理由は様々あります。
- 髪質が原因
- ダメージが原因
- 生活習慣
今回のお客様は水分量が少ない髪質+ダメージによる乾燥に該当しておりました。
対策としては保湿をメインとした中間処理を行うという事です。
その上でアイロン操作を行う事でしっかりと熱が伝わり適切な反応が起こってくれます。
髪の現状に合わせた対応が縮毛矯正では非常に重要となります。
【伸びない波状毛?】縮毛矯正で綺麗なストレートヘアになりたいです まとめ
結論を言えば波状毛であっても縮毛矯正を活用する事でストレートヘアに仕上げることは可能です。
伸びない癖毛には必ず伸びない理由があります。
まずはそれを見極める事が重要です。
- 薬剤のパワーを上げるのか?
- 濃度を上げるのか?
- アイロンに配慮をするのか?
など対策を適正化させていけば今回のように綺麗な仕上がりを作る事ができます。
お悩みの方は1度ご相談ください。