この記事は日本全国でも他にない『ジアミンアレルギー』の方への施術を専門的に行う埼玉県さいたま市の美容院Safe Beauのオーナーが公開しております。
これまでに1000人以上のジアミンアレルギーに悩む方と向き合って解消してきました。
ノンジアミンカラーの経験数で言えば日本でトップクラスの症例数を対応してきております。
これまでの経験と自身の知識を元にジアミンアレルギーへの知識をまとめましたので是非ご覧ください。
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先日、ヘアカラーをしたところ激しい痒みの症状が現れました。
病院を受診したところ、ジアミンアレルギーだと診断されました。
今後髪を染めていくこと、また癖毛なので縮毛矯正をかけていくことはできるのでしょうか?
ジアミンアレルギーを発症されている方でもジアミンを含まない薬剤を使用していれば施術を行うことは可能です。
縮毛矯正の薬剤にはジアミンは使用されていないので継続をしてかけることは可能です。
またヘアカラーもアレルギーの方専用のノンジアミンカラーという薬剤を使用することに限り染めていくことが可能です。
ジアミンアレルギーの方が美容院での施術で気にするべきポイントは3つです。
- 薬剤にジアミンが含まれていないこと
- 使用する備品、器具にジアミンが付着していないこと
- 担当の美容師さんが知識を持っていること
上記が確実に守られているのであれば安心して施術を受けることはできます。
ただ年間で数件は次のようなご相談をいただくことも事実です。
縮毛矯正を美容院でかけたのにアレルギー症状が出てしまいました。
これは受け入れる美容師さんの知識不足とお店の設備が整っていない事が原因です。
ハッキリとお伝えしておくと日本国内でジアミンアレルギーを認知している美容師さんはごく少数です。
さらにジアミンアレルギーの方への施術が可能な美容室は少なく、受け入れの準備(器具や備品、薬剤など)もしっかりと行っているお店はほぼ無いに等しいでしょう。
だからこそ、ジアミンアレルギーを発症されてしまった方は自分で知識をもち、美容師さん任せではなく自分で問題点がないかを施術前に確認しておかなければいけません。
この記事ではジアミンアレルギーの方が美容院で縮毛矯正をかける際に知っておいて欲しい知識をまとめております。
少しでも事故の減少につながれば幸いです。
目次
ジアミンアレルギーとは?
ジアミンアレルギーとはヘアカラー剤の1剤に含まれるジアミンという成分と接触することで発生するアレルギー症状のことを言います。
ジアミンとは染料(色)のことで日本で販売されている90%以上の薬剤にはジアミンが使用されていると言われております。
日本では主流の染料ですが国によっては使用を全面的に禁止しているところもあります。
ジアミンアレルギーはジアミンが肌に接触することで起こる接触性アレルギー皮膚炎(通称:かぶれ)という病名で呼ばれております。
花粉症などと同様にカラー剤と接触した履歴が多くなればなるほど発症リスクは高くなると言われており、ヘアカラーの回数が増えてジアミン濃度が高い白髪染めに切り替えた頃に発症する方が多いように感じております。
症状はその場では感じられずに、染めてから数時間後〜48時間ほどの間に起こります。
頭だけではなく接触していない顔や耳、首などにもかぶれの症状が現れることが特徴です。
残念ながら1度発症をすると2度と治ることはありません。
- ジアミンアレルギーの方が染めるのであればノンジアミンカラー
- 縮毛矯正をかけるのであれば知識と設備準備のある専門店
上記にて施術を行う必要があります。
ジアミンアレルギーがあっても縮毛矯正をかけることはできる?
結論から言えば縮毛矯正をかけることは可能です。
ただし、どこのお店でもOKというわけではなくジアミンアレルギーへの知識を持っている美容師さんでノンジアミン対策を行っている美容院に限ります。
一般的な美容院は至る所にジアミンの痕跡が残っています。
アレルギーの方は目には見えない痕跡に触れるだけでも症状が現れてしまいます。
過去にいただいたご相談の中には、カットのみでご来店のお客様であってもアレルギー反応が現れてしまっとという方もいらっしゃいました。
そのくらいデリケートな問題でありトラブルの多いことでもあります。
まずは通える地域の中でアレルギーに対して積極的に取り組んでいる美容院を探しましょう。
ジアミンアレルギーの方が縮毛矯正をかける際に気をつけておくべき3つのこと
- 使用する器具や設備
- 担当美容師さんの認識
- 色落ち
特に1番と2番はアレルギーの発症リスクにも関わることなので必ず確認をしておく必要があります。
使用する器具や設備
美容院で使用している大半のものにはジアミンの痕跡が残っております。
- タオル
- クロス
- シャンプークロス
- カップ
- ハケ
- マドラーなど
カットのみや縮毛矯正の施術であっても少なくとも上記は分ける必要があります。
ただし一般的な美容院では専用に分けていることはまずありません。(そう言ったお客様がいらっしゃらないためです。)
そのため、その都度新品を使うか自分専用にジアミンには接触しない形で保管しておいてもらう必要があります。
ただしリスクの伴うことなので受け入れてくれない場合も多いようです。
ジアミンアレルギーのお客様を普段から受け入れているお店であればスムーズな対応が可能となります。
担当美容師さんの認識
ジアミンアレルギーのことを知っているか、知らないかで大きな差が生まれます。
アレルギー症状を経験された方ならもう2度と体験したくないと思われると思いますが、美容師さんの大半はジアミンアレルギーのことを知りません。
- このくらいならいいであろう
- 植物性のオーガニックなら肌に優しいから〜
- 時間が経てば治っているかも
そのような提案をしてくるようであれば信用することはできないので、すぐにお店を退店しましょう。
色落ち
ジアミンアレルギーを発症すると2度と髪を染めることはできません。
アレルギーの方向けに用意されているノンジアミンカラーといったジアミンを使用していない薬剤を使えばヘアカラーを継続することも可能です。
ただしノンジアミンカラーは色落ちのペースが早いデメリットがあります。
特に縮毛矯正の薬剤と触れることで極端な色落ちが発生します。
普段、ノンジアミンカラー で髪を染められている場合には縮毛矯正をかけることで色が落ちるということを認識しておきましょう。
ジアミンアレルギーの方は縮毛矯正で刺激を感じる可能性はある
『縮毛矯正の薬剤にはジアミンは含まれていないことからジアミンアレルギーの方でも染める事は可能です』と前途しました。
つまりアレルギー反応が起こることはありません。
ただし刺激というのはアレルギーだけではありません。
ヘアカラーと共通している成分で言えば次のようなものが考えられます。
- 過酸化水素水
- アルカリ剤
縮毛矯正の場合は根元に薬剤をつけない事が基本です。
しかし頭皮からべったりと塗ってしまった場合や頭皮に傷がある場合、また薬剤を流す際などは接触する可能性があり その時に刺激を感じる可能性があります。
このようなケースでは別途、対策を立てる事が可能なので 過去に刺激を感じた経験のある方は事前にご申告ください。
縮毛矯正とヘナの関係性を正しく理解しよう
天然のヘナはジアミンを使用せずに髪を染める事ができます。
つまりヘナはノンジアミンカラー に分類されます。
ヘアカラーとしても根強い人気を誇るヘナですが、縮毛矯正をかける際に美容師さんからはヘナで染めていると縮毛矯正をかける事ができませんと言われてしまう事があるようです。
ヘナで染めている髪の毛は健康な状態になっていくために、縮毛矯正の薬剤パワーをコントロールする必要があることは事実ですが、かからないという事はありません。
縮毛矯正かヘナかどちらかを選ばないといけないと思う方もいらっしゃるようですが、どちらも併用する事ができるのでご安心ください。
ジアミンアレルギーを治すことはできないけど予防することはできる
ジアミンアレルギーを発症すると後々 大変な事はたくさんあります。
この記事をご覧になられている方でジアミンアレルギーを発症していないのであれば、予防することもできるので参考になさってください。
- 施術前には頭皮の保護をする
- 薬剤を頭皮にべったりと塗らない
- 薬剤の濃度は必要最低限にとどめる
- 頭皮に薬剤を残さない
施術を行う際は上記のようなことに配慮しましょう。
施術前には頭皮の保護をする
刺激を感じやすい方はヘアカラーや縮毛矯正の施術前に頭皮を保護する事が有効です。
専用のオイルを用いる事で仕上がりを損なわずに刺激を緩和する事ができます。
薬剤を頭皮にべったりと塗らない
薬剤を塗る際に頭皮からべったりと塗布してしまうと、負担がかかってしまいます。
できる限り頭皮から離して塗ることや頭皮に一切薬剤をつけずに塗ることが予防に大きく貢献してくれます。
薬剤の濃度は必要最低限にとどめる
薬剤パワーをコントロールすることも可能です。
何も考えずに強いパワーでかけてしまうと髪はもちろん、頭皮にもダメージが発生します。
仕上がりに影響がない範囲で弱めるができるのであれば、できる限り弱く設定する事が大切です。
頭皮に薬剤を残さない
施術後、シャンプーをした状態であっても薬剤は頭皮に残留(残る)してしまいます。
そのままにしておくと2週間ほどは残ってしまい、髪と頭皮に少しずつダメージを発生させます。
取り除くには専用の薬剤が必要になりますが、実施しているお店は少数です。
もし、美容院で実施されていないのであれば自分で残留除去の対策を取る必要があります。
残留除去を含めたジアミンアレルギーを予防するヘアケアを開発・販売しておりますので宜しければご覧ください。
ジアミンアレルギーと縮毛矯正の関係性 まとめ
結論から言えばジアミンアレルギーの方であっても縮毛矯正をかけることはできます。
ただし一般的な美容院で行うことで、一定数のジアミンとの接触事故が起こりアレルギーの症状を引き起こしてしまったというトラブルが起こっている事実があります。
ジアミンアレルギーの症状は回数が増えるごとに悪化をしていきます。
普段からジアミンアレルギーの方に施術をしているようなお店であれば安心して任せることができると思います。
お悩みの方はご相談ください。