縮毛矯正をかけたときにペタッとする事が悩みです。
ふんわりと地毛のようなストレートヘアにすることはできますか?
縮毛矯正の質感を決めるのは
- 薬剤の強さ
- 使用するトリートメントの質感
- アイロンの挟む力
で決まります。
これらをうまくコントロールして縮毛矯正を行うことでボリュームを損なわない地毛のような仕上がりを作る事ができます。
当店では薬剤の強さを15段回に分けてマニュアル化しているのでお客様の理想とする質感に細かくアプローチができるように仕組み作りをしております。
またトリートメントも硬さを出すものから柔らかく仕上げるもの、重くまとめるものと質感別に用意しているので髪のコンディションに合わせて対応が可能です。
今日の気分は〇〇といったような感じでその時の状況(ダメージ具合や季節の変化など)に合わせて調整をすることも可能です。
目次
ふんわりと縮毛矯正をかけたい Before
前回の縮毛矯正から2年近く空いているそうです。
コロナ渦の影響でセルフカット&セルフカラーをされているのでカウンセリングは慎重に行いました。
真っ直ぐすぎる仕上がりが嫌でかけていなかったそうですが、まとまりが出にくくなってしまい今回ご相談をいただきました。
触った時の質感が熱焼けの影響で少し硬くなっていました。
硬さが出過ぎるとふんわり感が損なわれるので縮毛矯正と併用して しなやかさも補っていきます。
全体的には弱めのうねりが見られます。
ふんわりと縮毛矯正をかけたい After
パッと見た感じで地毛っぽく自然に仕上がっていると思います。
触ってみるとすぐに柔らかさが実感できるほどでお客様自身も喜ばれておりました。
写真からも硬さが取れている事がわかります。
不自然な真っ直ぐにならないように、ボリュームも損なわないように仕上がりました。
毛先は伸ばしながら徐々に補正していきます。
縮毛矯正の薬剤のパワーバランスでふんわり感を出す
縮毛矯正をかけた時の質感って薬剤の強さで決まります。
強いパワーでかければボリュームを落とす事ができますし、弱いパワーでかければのリュームを維持することもできます。
例えば当店では縮毛矯正のパワーを15段回に細分化しているので、癖の強さと髪質によって使用する薬剤の強さを調整しています。
今回のお客様のように癖は緩やかで細毛の方に対してはパワー1~3くらいの薬剤でアプローチしています。
このようにパワーを数値化しておくと次回の縮毛矯正時に癖の伸びを強めたいかより自然にしたいかに合わせて薬剤コントロールが出来るので要望に合わせた調整もしやすくなります。
ふんわり感を出したいならプレス圧に気をつける
縮毛矯正をかける際はアイロンでの熱入れは必須となりますが、アイロンで強く挟みすぎる事でペタッとした質感になってしまいます。
髪の毛は本来、まん丸の状態です。アイロンで癖を伸ばした場合に楕円形となってしまいボリュームが落ちた仕上がりとなってしまいます。
ふんわり感を出したいのであればアイロンのプレス圧(挟む力)は可能な限り弱めて丸い状態を損なわないようにしなければ行わなければいけません。
細かい事ですがアイロン操作は自然な仕上がりの縮毛矯正には不可欠な要素となります。
処理剤でふんわり感を演出する
縮毛矯正の補佐をしてくれるのが処理剤と言われるトリートメント剤です。
薬剤は科学的要素・アイロンは物理的要素が影響しており、9割の質感はこの2つで決まります。
残りの1割を左右するのが補佐役の処理剤です。
- 重くしっとり感を表現する
- 軽くふんわり感を表現する
- 硬い感じを表現する
上記のようにお客様の希望する質感を作り出す事ができます。
同じお客様でも梅雨時期は湿気が多いので軽めに仕上げて、冬時期は乾燥するので重めに仕上げてなどの調整を行なっております。
髪型との相性もあるのでストレートメインか巻き髪メインかによっても質感は変える必要がありますね。
【実例】細い髪でもふんわりと縮毛矯正をかけることはできますか? まとめ
結論から言えばできます!
薬剤の調整、アイロンの調整、処理剤での微調整で縮毛矯正でも柔らかくふんわりとかける事ができます。
またその時の気分や髪型に応じても変化をつける事が出来るので縮毛矯正であっても要望を伝えてみるということは重要ですね。
出来ること・出来ないことはありますがイメージしている事があれば1度ご相談ください。