髪の毛をすいて適切な量に整えることは重要ですが、一定量よりも軽くなりすぎてしまうと かえって扱いにくくなってしまいます。
すくと言うことは簡単にできますが、1度空いた髪の毛を元に戻すことはできません。
だからこそ安易にすく選択をするのではなく、扱いにくい原因を探りながらそれに合わせた改善方法を取り入れることがお勧めです。
この記事では既にすかれすぎてしまった方への改善方法を解説していきます。
目次
量が多いのでとにかくすいて下さい!というオーダーは危険

このようなオーダーをされた経験はありませんか?
一定量を減らすということは髪を扱いやすくする上では必要なことですが、過度にすき過ぎてしまうと言うことは扱いにくくなる原因にもなり得ます。
髪の毛が扱いやすくなる原因として考えられるものは次のとおりです。
- 量が多い
- 量が少なすぎる
- 癖毛で膨らむ
- ダメージで膨らむ
量が多いのであれば すくことは有効ですが、癖毛やダメージで扱いにくくなっているのであれば縮毛矯正や髪質改善などで扱いにくい根本を改善していく必要があります。
このような状態で量をすくようにオーダーをしてしまうと、扱いにくさが加速してしまう原因となります。
では、実際にすかれすぎてしまった場合にはどんな対応をすればいいでしょうか?

できる改善方法はいくつかあります!
イメージを変えたいのか・変えたくないのか?長期的な改善にするのか・短期的な改善にするのか?によっても対応は異なるので自分に合った方法を選択しましょう。
- 徐々に切りそろえる
- バッサリと切る
- スタイリングを頑張る
- 髪質改善で重く仕上げて扱いやすくする
順番に解説をしていきます。
長期的な修正でイメージを変えずにいくなら毛先を徐々に切り揃えていく
1〜2ヶ月ほどのタイミングで重さは変えずに毛先の すかれすぎた部分を整えていきます。
現状のイメージを大きく変えることなく改善をしていく事ができます。
ただし長期的な修正が必要となるので半年〜1年ほど期間を想定しておきましょう。
イメージが変わってもOKならバッサリと切って厚みを揃える
時間をかけずに短期的な改善を目指すのであればバッサリとカットをして整える選択もあります。
適性の量が残っている部分に合わせて、すかれすぎた部分を一気に切る事で扱いにくい部分を修正する事ができます。
ただし10cm以上の長さを切る必要があるので、ある程度のイメージの変化は必要となります。
カットだけでの改善が難しいようであれば髪質改善を併用する

すかれすぎただけでなく、癖やダメージによる影響で扱いにくさが出ているのであればカットだけでの改善は限界があります。
癖が原因なのであれば縮毛矯正を、ダメージが原因であれば髪質改善をカットと併用することでより扱いやすい状態に仕上げることができます。

伸ばし中で切りたくない方はスタイリングで誤魔化す
すかれすぎて扱いにくくなってしまった髪の毛もコテやアイロンなどで熱を通すことで形をコントロールすることができます。
ただし すかれすぎて薄くなっている毛先は熱ダメージに敏感になります。
使用するアイロンの温度への配慮やヘアケアの注力は欠かさないようにしましょう。

髪をすかれすぎてしまったらどうすればいい?改善方法を美容師が解説します まとめ
- たくさん すいてくださいはNGワードです。
- 扱いにくいと感じたら、まずは原因を探してそれに合わせた改善をしましょう。
- カットだけで修正が追いつかない場合には縮毛矯正や髪質改善の併用がお勧めです。
髪の毛の量は減らせば減らすほどに癖が出やすく、扱いにくくなる傾向にあります。
またダメージへの耐性も弱くなるので適切な範囲内での毛量調整カットがお勧めです。
それらを事前に教えてくれる美容師さんであればいいのですが、『わかりました!』と言われるがままにスカスカに すいてしまう美容師さんであれば見切りをつける基準にしてもいいかもしれません。
減らすことは簡単にできますが、修正には年単位の期間が必要となります。
たかがカットだと思われるかもしれませんが、大切な髪を守るためにも1回1回の積み重ねは重要です。