実はこれ正解ではありません。
もしもトリートメントだと思ってヘアケアに取り組んでいると、効果を得られないどころか、長期的にみた時に髪に負担をかけているかもしれません。
ヘアカラーや縮毛矯正後にまずやるべきヘアケアは残留薬剤の除去です。お店によっては後処理とも呼ばれています。
多くの方は施術後にシャンプーをすれば薬剤は落とせると思いがちですが、そのままの状態で放っておけば1週間〜2週間は髪の中に残っていると言われています。
その上でトリートメントでコーティングをして蓋をしているとどうなると思いますか?
目次
ダメージケアの第一歩はトリートメントではない
ダメージケアの第一歩はトリートメントではなくヘアカラーや縮毛矯正など髪に残る薬剤を取り除くことです。
トリートメントは髪の中に栄養を入れることと髪の毛の表面をコーティングすることで補修をする役割があります。
しかし髪の中に薬剤が残っていれば内側からダメージは進行していきます。
さらに放っておけば2週間前後で抜けるはずの成分がコーティングの効果で抜けにくくなってしまいます。
これらのことから真っ先に取り組むべきは残留薬剤の除去であり、その後にトリートメントでケアをすることで効率よく髪のケアを叶えることができます。
どんな成分が残留するの?
残留して髪に負担をかける成分は次のようなものです。
- アルカリ剤
- 過酸化水素水
- 還元剤
これらの成分に関してはシャンプー剤で洗っても完全に除去することはできません。
そのため施術で使ったものに対して有効な除去剤を使用していく必要があります。
アルカリ剤→酸
過酸化水素水→酵素
還元剤→ポピドンヨード
それぞれの有効な成分を髪につけることで、残留を防ぐことができ長期的な髪へのダメージを防ぐことができます。
多くの美容室が行なっていないことが現状
後処理はやらない選択が見当たらなく、全てのケースでトリートメントよりも優先して行われるべきだということがここまでの解説で理解していただけると思います。
しかし実際には99%の美容院ではトリートメントを実施しているのにも関わらず、後処理を正しく実践しているお店は皆無です。
理由は結果がわからないためです。
トリートメントを行えば仕上がりで手触りの良さを実感してもらえます。
ツルツルに仕上がるから2000円払ってください!がトリートメントメニューです。
対して後処理はやってもやらなくても当日の仕上がりには変化は感じられません。
後処理をやるので2000円払ってください!と言っても仕上がりの良さを実感できないので『騙されているの!?』と感じられてしまいメニューとして成立しません。
これらのことから大半の美容院では施術後の後処理は省略されていてトリートメントのみが行われていることが今の現状です。
頭皮ケアも同じことが言える
ここ最近では頭皮への関心が高まっており、女性向けの製品に関しては頭皮ケア製品の販売シェアがぐんぐん伸びていると言われており女性の頭皮への関心も高まっていることがうかがえます。
さて、ここで気にしなければいけないことは残留薬剤は髪の毛だけでなく頭皮にもあるということです。
髪の毛で言えばダメージの発生ということが考えられますが
頭皮で言えば薄毛や抜け毛、白髪の増加など頭皮の老化が考えられます。
だからこそ、髪の毛と同様にヘアカラーや縮毛矯正後には頭皮に残る残留薬剤の除去も必ず行っていく必要があると考えております。
当店での髪質改善は後処理としての役割もまかっている
当店では髪質改善を全てのメニューに組み込んでおりますが、その理由は施術でのダメージ予防と施術後の髪のケアです。
そしてもう1つの理由が残留薬剤の除去です。
その場だけで髪を綺麗にするだけでなく、今後継続して綺麗な髪を持続させるためには髪に薬剤を残さないということは必要不可欠です。
そのため全てのメニューに組み込んで髪質改善を行っております。
【ダメージケアの最初の一歩】トリートメントだと思っていませんか?まとめ
まずは髪に残った残留薬剤を後処理で除去し、その後にトリートメントをすることで効果を最大限に発揮し、髪の毛を綺麗にすることができます。
後処理は目に見えず、手触りにも変化はないという地味なケアであることは間違い無いのですが、長期的に見たダメージ予防としては非常に意義のあるものであることは間違いありません。
髪の毛のケアに気をかけるのであればまずは後処理から取り組んでいきましょう。