髪が膨らむので梳(す)いて軽くして下さい。
というオーダーをよくいただきます。
ですが、この場合はかえって悪化させてしまうこともあるのでお客様の意見を鵜呑みにして梳きすぎてしまうことはNGです。
量を減らすことでかえって膨らみを悪化させてしまう可能性があります。
まずは膨らんでいる原因を探してみましょう。
髪が膨らむ原因は主に3つあります。
- 癖毛である
- 乾燥をしている
- ダメージを受けている
いずれにしても梳きすぎることで膨らみを悪化させてしまいます。
中には量が多い場合もあるのですが、ストレートな状態で量が多いということは稀で上記の項目と併発していることがほとんどです。
その場合も単純に梳きすぎてしまうとかえって扱いにくくなります。
では、どのように対策を立てていけばいいのでしょうか?
個人的な回答としては縮毛矯正か髪質改善で髪の状態を適切に整えてあげることをご提案しております。
目次
髪の毛が膨らむことに対しての対策は梳くことではない?
髪の毛が膨らむことに悩まれている方は既に気が付かれているはずです。
梳いても梳いても膨らんでいくことに。美容院での切りたては収まったように感じるかもしれませんが1ヶ月もすれば元の状態に戻っていませんか?
また梳くほどに毛先はペラペラの状態になってダメージが発生しやすくなります。毛先は引っかかりやすかったり色が抜けやすかったり扱いにくさを多少は実感しているはずです。
でも、その原因は量が多いことだと認識しているので、梳いて減らす以外の対策を知らないことが現状です。
実は減らすこと以外にも膨らみを抑えることができるので、それをご提案させていただきます。
縮毛矯正で髪の膨らみを抑える
癖毛が原因で膨らむ髪質の方を梳くことで改善しようとすると、癖毛が悪化して結果的にふくらみを誘発してしまいます。
その為、くせ毛を改善する必要があります。それが縮毛矯正です。
上記にある写真のお客様も癖毛が原因で膨らんでいたのですが、無闇に梳き続けた結果が膨らみが気になるのに毛先のボリュームがなくなってしまってペラペラになったということです。
縮毛矯正=ペッタリとボリュームが無くなり過ぎてしまうとマイナスなイメージを抱かれがちですが、実はそんなこともありません。
かけ方を工夫すれば減らすボリュームをコントロールすることもできるので、不要なボリュームだけを減らすこともできます。
その上で余分な髪の量を最小限に梳くことで綺麗な髪の毛を作っていくことができます。
髪質改善で髪の膨らみを抑える
髪の毛が乾燥したりダメージが蓄積していくとボワッとした膨らみを発生させます。
特に水分を吸い込みやすい状態にあるので梅雨時期や雨の日などは湿気の影響を受けやすく膨らんでしまいます。
しかし、こちらも癖毛の方と同様に量が多くて膨らんでいるわけではないので梳きすぎることで膨らみは悪化しダメージを受けやすくなります。
この場合は髪質改善で髪の内側を埋めていく施術が有効です。
髪の中に水分と栄養が詰まっていることで、水分バランスが保たれて湿度による影響を受けにくくなります。
癖毛・乾燥・ダメージと複数の原因が重なって膨らんでいることもある
中には癖毛・乾燥・ダメージと全ての要因が重なって膨らんでいるケースもあります。
というのも癖毛の方を梳き過ぎてしまうと毛先が薄くなりダメージを受けやすくなります。
また縮毛矯正は負担がかかる施術の1つなのでダメージが進行し水分量が低下し乾燥しやすくなるということも考えられます。
この場合は縮毛矯正と髪質改善の併用が有効です。
癖毛の部分は縮毛矯正で伸ばしつつ、ダメージ部分は髪質改善で補う。
また縮毛矯正で発生するダメージを髪質改善で補うことで髪への負担を予防し最小限のダメージでかけていくことができます。
仕上がりの状態から重い部分のみを減らせばスカスカにならずに膨らみを抑えることができます。
髪の膨らみが気になる方は梳くのではなく原因を究明しよう
髪が膨らむ=髪を梳こうと発想しがちですが安易に梳きすぎることはかえって逆効果です。
まずは膨らむ原因を究明してそれに合わせた対策で膨らみを抑える対策が有効です。
その上で量が多く感じる部分を最小限で減らすことでダメージを受けにくくて、まとまりやすい綺麗な髪の毛を作ることができます。
髪のお手入れでお悩みの方は是非ご相談ください。