縮毛矯正解説

根元だけの縮毛矯正“リタッチ”はあり?【頻度・料金・メリット】全てお答えします

お客様
お客様
ヘアカラーにあるように縮毛矯正にもリタッチは存在しますか?

リタッチとは根元の癖が伸びてきた部分のみをかけ直すことを指します。

ヘアカラーでは根元染めのみなどが一般的ですね。

美容師
美容師
はい、縮毛矯正もリタッチを行う事が可能です。

縮毛矯正はダメージが大きく髪にかかる負荷が大きい施術です。

そのため、綺麗に縮毛矯正をかける事ができている場合には基本的には永久的にリタッチで行う事が基本となります。

 

僕たち美容師の中では当たり前とされている縮毛矯正のリタッチですが、お客様目線で見ると毎回全体にかける事が当たり前と捉えられている事が多いようにも感じます。

 

この記事ではよくいただく縮毛矯正のリタッチに関する質問をまとめましたのでご参照ください。

 

目次

縮毛矯正のリタッチはあり?

お客様
お客様
ヘアカラーのように縮毛矯正でもリタッチを行うことは可能ですか?

縮毛矯正もリタッチを行う事が可能です。

毛先が綺麗にストレートになっている状態であれば根元のみ縮毛矯正をかける事で全体を均一にストレートに仕上げる事が可能です。

美容師
美容師
ダメージのリスクを最小限に抑える事ができるので、個人的にはリタッチ矯正を推奨しております。

ただし毛先のコンデションやバッサリと切るタイミングではリタッチよりも全体にかけた方が良い場合もあるので、その点はご来店時に別途ご提案をしております。

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縮毛矯正のリタッチではなく、毛先までアプローチする理由

お客様
お客様
縮毛矯正を全体にかけた方が良い場合はどんな時ですか?

大きく分けて3つのパターンがあります。

  • 初めて縮毛矯正をかけるとき
  • 縮毛矯正のかかりが悪く毛先に癖が残っているとき
  • バッサリとカットをするとき

順番に解説をしていきます。

初めて縮毛矯正をかけるとき

当たり前ですが、初めて縮毛矯正をかける場合は全体にかけていきます。

この時に全体を綺麗にかけておかないと後々、かけ直す必要がありダメージのリスクが出てきます。

 

1回の縮毛矯正でしっかりとかけるためにも初回は重要です。

縮毛矯正のかかりが悪く毛先に癖が残っているとき

全体をかけた際にかかりが悪く、毛先に癖が残ってしまっている場合には再度かけ直す必要があります。

 

ただし、この毛先は1度縮毛矯正をかけたことがある部分となります。

強すぎる薬剤でアプローチをすると思わぬダメージが発生する危険性もあるので十分な注意が必要です。

 

また癖が出ている場合であってもダメージが原因の場合やカットが原因の場合も考えられます。

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全体にかける前にはプロの毛髪診断を欠かさないようにしましょう。

バッサリとカットをするとき

既に全体に縮毛矯正がかかっている場合であってもバッサリとカットをすると、どうしてもパツっとした質感に仕上がってしまいます。

大幅なスタイルチェンジ(バッサリカット)をする場合には全体をかけなおして柔らかい質感に作り直すことをお勧めします。

縮毛矯正のリタッチはメニューにない?

お客様
お客様
メニューにヘアカラーにはリタッチがあるのに、縮毛矯正にはリタッチの記載がありません。

言われてみればリタッチの記載を入れているお店は少ないように思います。

実際に当店もリタッチの記載はありません。

 

縮毛矯正は初めてかける場合は全体となるものの、2回目以降はリタッチを選択する場合がほとんどです。

 

ヘアカラーの場合は色落ちしたタイミングで全体を染めますが、縮毛矯正はしっかりとかかっていれば癖毛に戻ることはありません。

そのため縮毛矯正=リタッチが基本的な考えとなります。

美容師
美容師
もし、毛先にかけた部分に癖が戻っている場合にはカットのミスやダメージの蓄積による影響も考えられます。

ここに対して縮毛矯正をかけると悪化する可能性が考えられるので、何が原因で癖が出ているのかを判断してそれに適した対応を行う事が望ましいです。

縮毛矯正をリタッチで行うメリットとは?

お客様
お客様
縮毛矯正のリタッチにはどんなメリットがありますか?

縮毛矯正をリタッチで継続していくと次のようなメリットが生まれます。

  • ダメージを最小限に抑えることができる
  • 髪の質感が硬くならない
  • 色落ち防止

順番に解説をしていきます。

ダメージを最小限に抑えることができる

縮毛矯正をリタッチで行うことでかける範囲が最小限になり、ダメージのリスクを抑えることができます。

既にダメージを負っている毛先よりも健康な根本部分にアプローチができるという点も安心感があります。

髪の質感が硬くならない

毎回毛先まで縮毛矯正をかけ続けてしまうと髪の毛が硬い質感になっていきます。

癖が伸びて綺麗な髪になっても毛先がピンピンの硬い触り心地だと残念な気持ちになってしまいますよね。

 

縮毛矯正をかける範囲を根本のみのリタッチにして毛先は質感を柔らかくするための髪質改善にすることで柔らかい仕上がりを表現することができるのでおすすめです。

色落ち防止

縮毛矯正やパーマ液は既に染まっているヘアカラーの色を退色させる作用を持っています。

気に入っている髪色も縮毛矯正をかけることで落ちてしまいます。

 

その点リタッチの縮毛矯正は毛先の色合いを保ちながら かけることができるので色落ちさせたくない方にはおすすめです。

縮毛矯正のリタッチと全体はなぜ料金が変わらない?

お客様
お客様
ヘアカラーはリタッチにすることで安くなるのに、なぜ縮毛矯正の料金は変わらないのでしょうか?

理由は2つあります。

  1. 縮毛矯正はリタッチでも全体でも時間が変わらないから
  2. 縮毛矯正はリタッチであっても毛先まで薬剤を塗る必要があるから

どちらも仕方のないことなのでご理解ください。

1:縮毛矯正はリタッチでも全体でも時間が変わらないから

ヘアカラーの場合は根本染めのみの場合は作業時間を短縮することができ、その分仕上がりまでの時間が早くなるため料金も安くなります。

 

対して縮毛矯正はリタッチであっても全体に薬剤を塗り、毛先までアイロンを通す必要があるために全体でもリタッチでも時間は変わりません。

縮毛矯正はリタッチであっても毛先まで薬剤を塗る必要があるから

縮毛矯正は白髪染めのように薬剤を根本だけ塗ればOKと言うわけにはいきません。

 

縮毛矯正の薬剤はパワーが強いのでデリケートな毛先に触れた場合、過度なダメージを発生させる場合があります。

またお流しの際には根元の薬剤が毛先に接触するため、同様にダメージリスクが発生します。

 

だからこそリタッチ矯正であっても毛先には専用のブロック剤(ケア剤)を塗る必要があります。

つまり薬剤が節約できると言うわけではなく、リタッチの場合であっても同等の材料費がかかります。

 

ちなみに当店の場合は毛先のブロック剤に髪質改善のファーストステップのトリートメントを組み込むので全体矯正よりも材料費は高く投資しております。

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安全をお金で買っていると思って欲しい

上記のことから縮毛矯正の場合は全体でもリタッチでも料金に変動がありません。

 

ただしボッタクっているわけではなく、毛先を守るために様々な工夫を施しております。

 

髪の毛に対する安全をお金で買っていると思ってご理解ください。

縮毛矯正のリタッチはあり?【頻度・料金・メリット】全てお答えします まとめ

縮毛矯正のリタッチって奥が深いですよね。

たかが根元の矯正と言われればそれまでですが、そこには細心の注意を注いでおります。

美容師
美容師
  • リタッチがうまくつながらなかったら
  • 毛先にダメージを侵食させてしまったら
  • リタッチだけど綺麗に仕上げたい

などなど様々な思いを込めてリタッチをしています。

 

簡単そうに見えて実は難しく奥が深いのがリタッチなのです。

既に真っ直ぐな部分と癖毛部分を全く同じ質感で繋げるってある意味の神技でありプロの技です 笑

 

何かお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。